第7回総合アレルギー講習会

会長挨拶

一般社団法人日本アレルギー学会
第7回総合アレルギー講習会
会長 中村 陽一

 アレルギー疾患は過去50年以上にわたり世界的規模で増え続けており、いまや日本国民の2人に1人が何らかのアレルギー疾患を患っています。国民からの「医療機関にアレルギー専門の医師を配置してほしい」、「アレルギーに関する情報を積極的に提供してほしい」などの要望に対して、2014年に「アレルギー疾患対策基本法」が公布され、アレルギー医療体制の整備が急ピッチで進められています。
 このような状況の中、アレルギー学会が企画運営する総合アレルギー講習会は2014年の第1回講習会に始まり、毎年順調な実績を重ねております。第6回総合アレルギー講習会は、堀口会長のもとパシフィコ横浜会議センターで開催され、参加者は2,600名を超え成功裡に終えることができました。多くの地域からより参加しやすくすることを目的に関東と関西で交互に開催するという本学会の方針に基づき、第7回は神戸国際会議場において2021年3月6日(土曜日)、7日(日曜日)に開催の予定です。
 一方、専門医制度が変わりつつあり、近い将来、サブスペシャルティー領域であるアレルギー専門医は日本専門医機構によって認定されました。もちろん専門医研修を担当するのはアレルギー学会であり、研修内容が大きく変わるわけではありませんが、新研修プログラム案(実際はカリキュラム制)では、研修により修得すべき知識や技能・技術がより具体化されるものと思われます。なかでも、アレルギー専攻医が各々の基本領域を超えて共通に身につけるべき技能・技術は全国の施設間で手技の統一が図られるべきです。この観点から、今年度の第7回総合アレルギー講習会の実習部門は新しい研修制度への対応を目指した設定をこころがけました。すなわち、研修カリキュラムの技能・技術を各実習セッションに1対1で対応させ、それらのセッションを7会場で1日4回、2日で8回繰り返すことにより、希望者が2日間で全ての実習を経験することも可能となります。もちろん、従来通りの座学も同様に充実させ、Total allergistをめざす専攻医のみならず、アレルギー診療の基本的なノウハウを身につけたい全ての医療従事者にとっての有意義なプログラムを目指します。
 末筆ではございますが、皆様の今後益々のご活躍とご健勝をお祈り申し上げます。

謹 白

第7回総合アレルギー講習会は、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大による緊急事態宣言の発令を受け、6月5日(土曜日)~6日(日曜日)に開催を延期することといたしました。参加予定の皆様、関係者の皆様には、多大なるご迷惑とご不便をおかけしますが、ご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

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